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胃がんの最先端がん治療

胃がんのがん治療は、一般的に手術、内視鏡治療(EMR)、抗がん剤が中心になりますが、最近では新しいがん治療法として注目されている「樹状細胞ワクチン療法」や新規のがん治療薬、さらにそれらを組み合わせた併用療法が次々と実施されるようになってきています。

多くの患者さまが、手術、内視鏡治療(EMR)、抗がん剤などの標準治療でがんを克服されていますが、なかには標準治療だけでは太刀打ちできない胃がん(スキルス胃がんなど)が多いことも事実です。

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胃がんは、「樹状細胞ワクチン療法」と相性が良い

セレンクリニックでは標準治療に最新世代のがん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を加えることにより、標準治療だけでは困難な胃がんの克服を目指しています。

がん免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に利用した第三世代のNK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法、そして第四世代の「樹状細胞ワクチン療法」をはじめとする特異的がん免疫療法などがあります。

このようにさまざまながん免疫療法が存在しますが、胃がんに対しては、最新世代のがん免疫療法である「樹状細胞ワクチン療法」が臨床的に有益であることが、国内外のがん治療研究(九州大、山梨大など)で明らかになっています。

セレンクリニックは、国立大学研究所にて行われた、日本初の「自己がん組織を用いた樹状細胞ワクチン療法臨床研究」の治療技術ノウハウを導入しています。
現在、この技術をさらに改良した「樹状細胞ワクチン療法」を提供できる体制を整えております。

手術、抗がん剤が困難な胃がん患者に効果を示す「樹状細胞ワクチン療法」

東京大学医科学研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗がん剤では手に負えなくなった患者さまを対象に行われたにもかかわらず、約3割にがんの縮小や長期にわたる進行停止が認められました。

また、2001年に発表された九州大学で行われた人工抗原を利用した樹状細胞ワクチン療法では、3割に胃がんに対して反応した例を認めております。
(Sadanaga N, et al. Dendritic cell vaccination with mage peptide is a novel therapeutic approach for gastrointestinal carcinomas. Clin Cancer Res. 2001, 7: 2277-2284..)

樹状細胞ワクチン療法の特長は三つあります

1.副作用がほとんどない

2.手術・放射線療法のように局所だけに抗がん効果を示すだけでなく、全身に転移したがんに対して効果を示すことができる

3.患者さまのがんの特徴(顔つき)を体の中の免疫細胞に記憶させておくため、再発したときも監視・防御を続ける事ができる(ワクチン効果といいます)

標準治療の選択肢がなくなってしまった患者さま、標準治療を希望しない患者さまだけでなく、標準治療と併用することにより高い効果を期待する患者さまにとって、多様ながん治療を希望される患者さまにとって、樹状細胞ワクチン療法は、科学的エビデンスに基づく信頼性の高いがん治療選択肢になるといえます。

セレンクリニックのがん治療をお知りになりたい方は、無料医療相談にお越しください。
なお、紹介状と医療情報(血液検査、画像検査)を持参いただければ、より詳細な情報が得られます。是非ご相談下さい。

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海外における胃がんの最先端がん治療動向

海外では日本では使用できない新しい抗がん剤も数多く利用することが可能です。

セレンクリニックでは、世界で最も新しいがん治療の情報が発表されるといわれる、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)をはじめ、最新のがん治療についての情報を収集しています。
 

胃がんの最先端がん治療【症例】

全身的に転移があるため手術や放射線治療が不可能で、さらに化学療法(抗がん剤治療)が無効であった進行胃がんの患者さまに対して、セレンクリニックのがん治療である樹状細胞ワクチン療法を行ったところ原発部の著しい縮小に加えて、転移部位の消失・縮小、その結果著しくQOL(生活の質)の改善を認めた症例。


Introduction
全身的に転移を有する進行胃がんは、手術および放射線治療を行う事ができず、化学療法(抗がん剤治療)が主たる治療になる。しかし、化学療法(抗がん剤治療)が奏効しない場合も多く、その場合は極めて予後不良である。今回、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移を有し、手術、放射線治療の適応がなく、化学療法(抗がん剤治療)の効果もなくなった進行胃がんの患者さまに対して、局所樹状細胞ワクチン療法および低用量の経口抗がん剤TS-1の併用療法を施行し、原発部の著しい縮小にのみならず転移部位の消失・縮小が認められた症例を紹介する。


Case
70歳代、女性
診断名:胃がん、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:上記診断のため、手術、放射線治療ともに適応なく、化学療法(抗がん剤治療)を行うも、徐々に効果がなくなり、がんの増悪を認めたために、がん免疫療法を希望して、平成19年7月、セレンクリニックに来院した。

主治医より、低用量の経口抗がん剤TS-1による治療を施されていたため、TS-1はそのまま継続してもらい、局所樹状細胞ワクチン療法を併用することにした。

同年8月より、2週間に1回の間隔で、合計4回、内視鏡ガイド下、胃の原発腫瘍部に樹状細胞の局所投与を行った。

同治療終了後の内視鏡検査にて、胃の原発腫瘍の著しい縮小が認められた。さらに、CT検査において、肺転移は縮小し、多数認められていたリンパ節転移は、消失、縮小、進行停止が存在し、少なくとも増大したものはなかった。肝の転位病巣は、術後のCTでは認められず、同治療により消失したと考えられた。局所樹状細胞ワクチン療法による副作用であるが、NIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤なものは認めなられなかった。

この後、患者さまは主治医のもとで、引き続きTS-1を服用しており、良好な経過をたどっている。

胃がんの最先端がん治療


Discussion
局所樹状細胞ワクチン療法とは?
がん組織の局所に注入された樹状細胞は、がん細胞を取り込み、そのがんの印(がん抗原)をリンパ球(がんを攻撃する兵隊)に教える。がんの印を教えられたリンパ球は、全身を廻り、原発部のがんのみならず、転移したがん組織も攻撃することが出来る。

低用量の抗がん剤治療(休眠療法)は、重篤な副作用がなく、免疫力を下げずに、がんに栄養を与える「腫瘍血管」を攻撃して、がんを「兵糧攻め」にする。さらに、低用量抗がん剤は、悪玉免疫(制御性T細胞等)を抑えることにより、がんを攻撃する免疫(抗腫瘍免疫)を上げて、樹状細胞が働きやすい環境を作ることも報告されている。

すなわち、低用量抗がん剤+樹状細胞ワクチン療法の併用療法は、極めて相性の良い、相乗効果が期待できる治療法である。

本症例では、樹状細胞を局所投与した胃の原発腫瘍のみならず、転移腫瘍にも効果が表れ、肺転移、リンパ節転移の消失縮小、さらには肝転移の消失まで認められた。本症例のような非常に進行した転移を伴うがんで、低用量TS-1のみで、これだけの効果が得られることは考えにくく、樹状細胞ワクチン療法との相乗効果の結果であると考えられる。

樹状細胞ワクチン療法と低用量抗がん剤治療の併用療法が、全身的に転移を伴い、標準治療無効の、極めて進行した胃がんに対しても、安全で治療効果の高い治療法であることが強く示唆された。

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