樹状細胞とは、免疫の中心的な働きをつかさどるリンパ球に“癌”という敵を認識させ、攻撃するように指令を出す細胞です。リンパ球は通常、体内に細菌などの敵が侵入すれば、敵とみなし攻撃、撃退します。しかし、リンパ球は癌細胞を敵と判断できず見過ごすことが多いのです。セレンクリニックの癌樹状細胞療法は、樹状細胞に“癌”特有の特徴を強力に認識させることで、リンパ球に“癌”を効率よく攻撃させるものです。
自己の癌組織が入手できる場合

進行した悪性黒色腫(Nagayama et al, Melanoma Research 13: 1-10 2003)または甲状腺癌(日本内分泌学会雑誌、vol. 80, No. 1, 120(p.115), 2004 論文投稿中)を対象に本療法の臨床研究を行っており、悪性黒色腫の10例中2例の症例に癌を退縮させる反応、1例に癌の進行が停止する反応を、甲状腺癌の6例中2例に癌の進行が停止する反応を確認しております。
※治療効果を高めるための更なる取組み
当クリニックでは、癌樹状細胞療法の治療効果を高めるための試みとして、本療法を相互補完しうる、併用療法の開発に取り組んでおります。このような技術を導入し、さらなる治療効果の向上を目指します。
国内外の研究機関で行われた研究報告によりますと、癌樹状細胞療法の副作用は非常に軽度で、発熱や注射部位の発赤以外にはほとんど認められないことが分かっています。

セレンクリニックでは、樹状細胞の高い品質と安全性を保つために、最新設備のクリーンルームで培養を行っております。
オーダーメイドの癌樹状細胞ワクチンは、自己の癌組織や、人工癌抗原と、血液から採取した樹状細胞のもととなる細胞を用いて作製(約3週間)されます。癌樹状細胞療法では、品質の確かな細胞を十分な量投与することにより、癌に対するより良い免疫反応が引き出されるとされています。当クリニックでは、樹状細胞の品質をチェックし、現在の本療法の水準の中でも十分な免疫反応を誘導する、1ワクチンあたり約1,000万個の細胞数を投与しております。実際に行われた臨床研究でも、1ワクチンあたり約1,000万個の細胞数を投与し、癌に対する反応があることが実証されています。
